Hugo

かき氷?

2005年08月13日 16:47:39

この日は午前中で仕事を終わり、仕事場近所の食堂でチャーシュー麺を食べた。

帰宅すると妻と娘は昼寝中であった。そこで暑そうなKくんに「かき氷でもたべにいくか?」なにも言わずにKくんは玄関を出てキャリー農繁仕様の助手席に乗り込んだのだ。

隣りには快適なワゴン車が止まってるというのになぜか私が誘うときは必ずそれだ。

早速、私も乗り込み目的の店に向かった。車を町営駐車場に擱き少々歩くと、氷の暖簾が目に入った。

店に入るとあの懐かしい空間がそこにあった。Kくんは暖簾をみて「とらや!」「うんそうだ。」「とら出てくる?」薄暗い店内の様子にKくんはすこし戸惑ったのか立ち尽くしていた。

「すわれよ。なににする。」お品書きに目をやるとそこには、イチゴ氷水、メロン氷水、あずき氷水などと書かれてあった。

思い出した。かき氷ではなく、 氷水  そうだ子供のころ夏休みを利用し虫歯治療にこの近所の歯科医院に来ていた時、待ち時間の合間よく飲みにきたのも氷水だった。その歯科医院は今無く、その虫歯が後に大変なことになるとはそのころ知る由も無い。それに氷水は食べると言わず飲むと言ったきがする。

そんなことを思いながら、私はイチゴミルク氷水、Kくんはカルピス氷水をたのんだ。

「しゅしゅしゅしゅ」の音。やってきた氷水は、なぜか微妙に傾いたガラスの器にパウダースノウにも似た繊細で雅な感じするものだった。傾きは傾いたテーブルにいやにマッチしているようでもあった。

頭のてっぺんにつきあげるものを感じながら二人で口数少なく氷水を飲んだ。Kくんの顔が少し元気に見えた。

400円をおじちゃんに払い、同じ道を歩いて駐車場に向かった。すこし涼しく感じた。

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